| 省エネルギーの推進 |
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| 紙パルプ産業は、化学や鉄鋼、セメントなど他の素材産業と同様に、エネルギー多消費型産業のひとつです。これは、薄く比較的軽い製品を製造する割には、大量生産のための重量級の設備が必要とされ、これらの機械・設備を運転するために大量の電気を必要とするからです。また、水に分散させたパルプをシートにし、これを乾燥させる工程で大量の熱(蒸気)を必要とします。そのためエネルギー対策は最重要課題であり、紙パルプ業界では長年省エネルギー活動に取り組んできました。 |
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王子製紙グループでは、1980年代の10年間で20%もの全一次エネルギー原単位(注1)の改善を行いました。1990年以降も、高効率設備への変更など大規模投資を行いましたが、品質、環境、安全対策に伴う設備増加による増エネルギーの影響もあり、近年の全一次エネルギー原単位は1990年度対比で数%の改善にとどまっています。この状況を打破しさらに省エネルギーを進めるため、紙パルプ業界で年2回開催する「エネルギー委員会」では各事業所のエネルギー担当者が集まり、新技術や成功事例に関する情報交換などを行い、各事業の活動に生かしています。
紙板紙製造における消費エネルギーの国際比較では、国別の生産品種構成の違いはあるものの、日本は米国、カナダ、スウェーデンよりも優れているといえます。今後も、動力設備を中心にさまざまな工程で、高効率設備の導入、工程の見直し、廃熱回収、熱・電気効率の改善、管理の強化などを実行し省エネルギーに努めていきます。
| (注1) |
全一次エネルギー原単位 |
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一次エネルギーとは、重油・石炭等の化石燃料、購入電力、RPF等の廃棄物燃料、黒液等の再生可能エネルギーの総使用量。原単位とは、エネルギー使用量を生産量で割ったもので、省エネルギーの進捗状況の指標となる。 |
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コージェネレーションとは、ひとつのエネルギーから電気・熱などの複数のエネルギーを取り出し、同時に利用する方法です。紙パルプ産業の場合は、蒸気による発電だけでなく、発電タービンで使用後の排熱(蒸気)も熱源として利用する方法をとっています。
紙パルプ産業では、すでに古くからコージェネレーションを導入してきました。通常、火力発電所では、発電後の排熱(蒸気)は冷却水などで冷やして放出するのが一般的で、エネルギー効率は40%程度にとどまります。一方、コージェネレーションでは、発電後の排熱もすべて生産工程で熱源として利用できるので、効率は約70%程度まで高められます。 |
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