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| 森林はさまざまな公益的機能をもっています |
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| 森林は、国土の保全、水源のかん養(注1)、生活環境の保全、保健休養の場の提供、木材などの林産物の供給など、さまざまな機能を持っており、私たちの生活と深く関わっています。また近年では、地球温暖化防止に役立つCO2の吸収源・貯蔵庫といった役割や教育活動の場の提供など、社会からの期待は多様になっています。 |

| 木材生産と社会貢献のため、膨大な面積の社有林を管理 |
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王子製紙グループは、日本国内に民間では最大規模となる19万haの社有林を所有、管理しています。社有林は当初は製紙原料の生産を目標としましたが、その後は高価値材となる製材用原木の育成へと方針変更、北海道ではエゾマツ、トドマツ、カラマツ、その他の地域ではスギ、ヒノキなどを植林しています。現在、人工林(植林地)は全社有林の41%にあたる約8万haで、平均樹齢はおよそ40年生となっていますが、依然間伐などの保育作業に年間約5億円の費用を投じています。
近年、日本の森林の荒廃が問題視され、国内林業の再生が叫ばれています。王子製紙グループでは、国産材の安定供給には「川上」の林業から「川下」の木材産業まで一貫した取り組みが必要で、とりわけ原木利用の高付加価値部門である製材産業の健全化が不可欠であると考えています。民間最大の森林所有者として,単に原木生産・供給の立場に留まらず、製材加工部門との連携も視野に入れ、日本林業の復活に向けて取り組んでいます。 |
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| 上稲子山林 |
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| 美瑛山林 |
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森林が木材生産の機能を充分に発揮できるようになり、森林が健全になれば、公益的な機能の水源かん養(注1)、国土保全、CO2の吸収・固定、生物多様性保全も高められます。ちなみに、社有林の公益的機能の評価額は年間5,700億円(注2)、またCO2吸収量は年間115万CO2トン(注3)とそれぞれ試算されています。 |
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| (注1) |
水源のかん養 |
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森林の土壌が、降水を貯留し、河川へ流れ込む水の量を平準化して洪水を緩和するとともに、川の流量を安定させること。 |
| (注2) |
5,700億円 |
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林野庁による森林の公益的機能の評価に基づく。75兆円×0.76%
(0.76%とは社有林の国内森林合計に占める割合) |
| (注3) |
115万CO2トン |
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CO2吸収量=面積×成長量×容積重×炭素換算率×拡大係数×CO2換算
年間成長量:国内3.9m3/ha 海外25.3m3/ha
容積重:0.5t/m3
炭素換算率:0.5
拡大係数(注4):1.7
CO2換算:44/12 |
| (注4) |
拡大係数 |
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伐採された木材が産業に利用される幹の部分の量に対して、枝葉、根などの未利用部分も含めた木材全体の量を計算する場合の係数 |
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| 社有林では、「王子の森・自然学校」を開催し、自然体験型の環境学習の活動や、NPO「森の響」と協働し森林セラピーによる人間性の回復に寄与する活動にも取り組んでいます。 |
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| 王子の森自然学校 |
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| 王子製紙社有林で、SGEC認証の取得が完了 |
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2007年12月、国内に所有する社有林において、分収林を除く社有林381山林、総計173千ha でSGEC 森林認証の取得を完了しました。SGEC認証とは、「緑の循環」会議(SGEC)が運用する日本独自の森林認証(注5)です。当社では、2003年12月の静岡県上稲子山林の取得をはじめ、これまで北海道から東北・関東・中部地区において、SGECによる森林認証を取得してきました。そして、2007年には、残りの近畿・中国・四国・九州地区に所有する社有林についてもSGEC 森林認証を取得し、国内の民間企業では、最大の森林認証面積となりました。
近年、森林の持つ公益的機能への期待は大きく、また人工林においても、その機能を十分に発揮させるためには、間伐などの手入れを行うことが重要であることが広く認識されるようになりました。このような背景の中で、国産材を見直すニーズも高まり、本来、森林が有する公益的機能と経済的機能が評価されてきています。
これまで同様、当社グループは長期的なヴィジョンを持ち、また、国内外において森林を保有する企業としての社会的な責任を考え、環境面での貢献に十分な配慮をしながら森林経営を行ってまいります。
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| (注5) |
森林認証 |
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森林が持続可能な森林経営の基準通り良好に管理されていることを、独立した第三者機関が評価、認証すること。 |
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| SGEC認証審査地(南富良野山林) |
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| SGEC認証審議風景 |
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